現場リポート:2024年7月14日
今回は、ワークシートを用いた自己学習やロールプレイを通して「コンフリクトマネジメント Conflict management」について学びました。研修全体としてはSTEP1-4で構成され、まずSTEP1ではコンフリクトとは?という基礎的なところから学んでいきます。
「あれ、困ったぞ、どうしよう?」と思う場面で考え、様々なコンフリクトのパターンについて学びます。
コンフリクトの概念を理解したところで、小グループに別れて、グループワークに入っていきます。
STEP2では、いよいよコンフリクトに対応する「心構え」「タイミング」「対応方法」について理解を深めます。
レクチャーで知識を得ながら、グループワークで実践していきます。
この辺りになると、グループのメンバー同士の緊張感もだんだんと緩和され、表情が柔らかくなってきます。和気あいあいと、時にはヒートアップしながら学習を進めていきます。
コンフリクトへの対応方法として「5つの対応モード」という概念が興味深く、それぞれのモードをどのような場面で、何に注意して用いるのか、質疑応答も交えながら理解を深めていきます。
STEP3では、コンフリクトに対する適切な対応を考えるヒントを学びます。
コンフリクトになっている問題を様々な視点でみることで、新たなステージに対話を進めることができるのだと学びました。
そして、お昼休憩をはさんで、後半は総合演習!
総合演習は、グループワークを共にしてきたメンバーと協力し、別のグループとの攻防戦に挑戦します。
2つの立場で対立する主張があり、ディスカッションを通じて、それぞれの主張を通す方法を模索します。説得するための方法をはじめ、相手グループの作戦の推測や、解決しない場合の妥協案など、グループ内で頭を悩ませていると、20分間があっという間に過ぎ去っていきます。
いよいよ攻防戦が始まると、相手グループの思わぬ発言に、準備していた作戦が使えなくなったり、逆に作戦通りにいったりと、「対応モード」を使い分けながら、様々なパターンを準備しておくことの大切さを体感しました。
最後に、研修のはじめに立てた目標と感想をグループで共有し、全体に戻り質疑応答で研修終了です。
約6時間の研修を経て、今後、実際の臨床や生活の中でコンフリクトに直面した際にどのような「対応モード」を使っていけるかが楽しみになりました。
【開催日】
2024年7月14日(日)
【テーマ】
ノンテクニカルスキルコース:コンフリクト・マネジメント
【講師】
福田 幸寛
(筑波大学総合診療科つくば総診グループ)
【研修目標】
・チーム医療における意見の葛藤や対立を「チャンス」ととらえ、双方が納得できるような合意形成を導くための方法について学ぶ