​現場リポート:2019年11月24日

今回はスクール形式です。

最初に、基本中の基本、教育とはなんぞやについて考えていきます。

教育とは、「学習者の行動に価値ある変化をもたらすプロセス」です。教育する側としては「教えた」と思っていても、それは学習者側の「学んだ」とは必ずしも一致しません。

教えたのにな~、とよく思ってしまいますが、本当に教育したといえるのか、まずは教育者として自分自身を振り返ってみないといけませんね……。

続いて、カリキュラムに関するお話です。

​わかりやすいたとえを交えてくださるので、理解がはかどります!

次に、成長する環境づくりについて教えていただきます。

成長する環境づくりには、安全な「学びの場」をつくることが欠かせません。

学びには必ず不安が伴います。だからこそ、教育者は学習者が安心して教育を受けられる環境を用意する必要があるのです。

たしかに、もし自分が何か質問したときに、「そんなことも知らないのか!」といわれたら萎縮してしまって、もうそれ以上質問できなくなってしまいますよね……。池上 彰さんばりの「いい質問ですね!」というひとことが大切ということ、肝に銘じます。

また、成長する環境をつくるためには、学習者のよい点を伸ばすことも求められます。

人間はできていないところに心が向きがちです。しかしながら、学習者のためにも、さらに教育者自身の精神衛生上も、ポジティブに捉えていったほうがよい結果を生むことは間違いありません。

​ということで、2人組をつくって「いいとこ探し」の練習をしてみます。自分の持ち物を1つ選んで「いいところ」をアピールします。なかには10個以上あげられた褒め上手さんも!

ここまでが導入編で、いよいよ本編に入っていきます!

今回のキーワードは「聴認次」です。

​気になる詳細はスクーリングに参加して、前野先生のレクチャーで!

さて、指導医が研修医の質問に答えるビデオを観て、指導医のいい点・悪い点・改善点を4人グループでディスカッションします。

​そして、指導医の役割のひとつである研修医の教育的診断・治療、つまりフィードバックに関するレクチャーを受けます。

​「全然できてないじゃん」「この間教えたよね」……つい心の声を漏らしてしまいがちですが、これらはフィードバックのNG例です……気をつけないと。。。

最後に、冒頭のビデオの望ましいフィードバックverを観て、学んだ知識を振り返ります。

今度のテーマは振り返りです。

​振り返りの意義や、指導と振り返りの違い、振り返りの方法などについてレクチャーしていただきます。

次に、4人グループに分かれてロールプレイに移ります。

これまでに学んできたことを活かし、​学習者の指導を行います!

続いて、忙しい臨床現場でのフィードバック技法という、非常に役立つコツを伝授していただきます。

​短時間指導法の進め方を、ステップごとに使えるフレーズやポイントをおさえて解説していただけるので、すぐに実践できるワザが身につきます。

​さらにロールプレイを繰り返し、知識の定着を図ります。

これまでは個人指導でしたが、次は対象が複数になるカンファレンスについてです。

まずは悪い例としてのビデオを観たうえで、効果的なカンファレンスのポイントをおさえます。

まとめとして、先ほどのビデオのよい例verによって、おさらいをします。

引き続き、眠くならないミニレクチャーのお話です。

せっかく一生懸命準備したレクチャーが子守唄になってしまっては悲しいですよね……教えるべき内容や適切なボリューム・スピード、コツなどを端的におまとめいただきます。

そして、グループでミニレクチャーにトライします!

 

おまけとして、タイムマネジメント。

時間がないなかで、どうやって重要な仕事を着実に実行するためのコツを学びます。

時間がないからできないのではなくて、ただ優先順位が低いだけというご指摘は、思い当たる節が多々ありました……。

最後は指導者としてのかかわりに目を向けます。

研修医と良好な関係を築きたいけど、うちの研修医は挨拶はしないし、やる気も感じられないし、自分の意見をいわないし、すぐ居眠りするし……と、うまくいかないのは研修医だけのせいにしてしまいがちですが、本当にそうでしょうか?

2人組のワークで、相手の接し方で受け手の反応がどれほど変わるか、聞き手の態度次第で話しやすさがどんなに違うか、を実感します。相手に望むばかりではなく、こちらの対応を見直すことも大切ですね。

レクチャーとワークのバランスが絶妙で、6時間も勉強していた気がしません!

身近なたとえを用いた、前野先生のテンポのよい、わかりやす~い解説と実践のコンボにより、納得感をもって理解し、知識を消化することができました。

教育って、なんだか漠然としていて、どうすりゃいいの! と思うことも多かったのですが、明日からは積極的に研修医に関わってみようと思えます。

​未来を担う若手医師を効果的に育てるためにも、ぜひ皆さんもスクーリングにご参加ください!

【開催日】
2019年11月24日

【テーマ】

現場での効果的な教育方法(教育技法)

【講師】

前野哲博 先生
(筑波大学 総合診療科)

【研修目標】

・学習者のやる気を促進し、次の成長につながるフィードバックができる
・学習者の省察を促し、経験を学びに変える振り返りが実施できる
・短時間で要点を押さえたレクチャーを効果的に実施して、学習者の記憶の定着を図ることができる
・教育カンファレンスを主催し、参加者全員が一般原則を理解し、応用力を高める学びの場にすることができる