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​現場リポート:2023年8月20日

今回の講座は大曽根衛先生によるリーダーシップ、チームビルディングに関する講義とグループワーク実践でした。チームビルディングにかかわる話し合いの基本構造やチームで課題を成功に導く重要なポイントやリーダーシップの発揮の仕方について講義していただきました。

チームビルディングの核となる話し合いの基本構造についてですが、話し合いは目的、目標、方法の3つの構造でできており、まずは目的や目標を明確にし、チームで共通の認識を持ち話し合いをすすめることがポイントとなることを学びました。さらに話し合いには4つのステップがあることも学びました。ステップ1は目的や目標、役割分担の共有、ステップ2は意見やアイディアの拡散、ステップ3は目標や目的に合わせて意見を収束、ステップ4は収束した意見を具体的なアクションに結びつけるために明確化することです。今まで幾度のなく行ってきた話し合いですが構造やステップについて意識したことがなかったのでとても新鮮でした。なかなかまとまらない話し合いも多く経験してきましたが、今回講義で学んだ話し合いの構造やステップを意識して、共通の認識がとれていない構造やつまずいているステップに介入し、円滑な話し合いが出来るようになりたいと思いました。

さらにチームで課題を成功させるためには、話し合いの「コンテンツ」の本質理解と「コンテキスト」が大切です。「コンテンツ」とは話し合いの内容そのもので、これから挑む課題が複合系、煩雑系、自明系、混沌系、無秩序のどこに所属するのか見極めそれぞれにあったアプローチが必要となります。「コンテキスト」とは場の雰囲気や人間関係、文脈、背景のことをいいます。メンバーの視点、視野、視座の違いを意識し、権力勾配や心理的安全性に配慮した環境づくりが必要です。頷きなどの非言語メッセージや共有のメモなどが有効であることを学びました。有益な話し合いにするためには、課題に対するアプローチだけではなく、話し合いの場づくりも大切であることを学びました。

リーダー・リーダーシップについてですがリーダーには4つの役割があり、意思決定にかかわる「コンパス」、PDCAサイクルを回す「時計」、チームの雰囲気づくりの「ハート」、メンバー育成の「じょうろ」があります。すべての能力が満遍なくそろっているリーダーはもちろん理想ですが、なかなかそんなリーダーは存在しません。自分の特性を生かしたリーダーシップを発揮できるようにする考え方を教えていただきました。今後、自分の強みを生かしたリーダーシップを身に着けていきたいと思いました。

今回の講座では講義だけではなく、同じグループで複数の課題に取り組みました。講義で教えていただいた内容を意識しながら課題に取り組んでいくうちに課題に対するアプローチがうまくなりチームとしての成長の過程を経験することができ、とても充実した1日となりました。医療現場では複雑であったり、煩雑であったりとても難しい課題に多職種のチームで取り組むことが多と思います。今回の講義の内容はそんな現場で働いているどんな方にもとても役立つ内容だと思います。迷われている方は是非受講をお勧めします。

【開催日】
2023年8月20日(日)

【テーマ】

ノンテクニカルスキルコース:チームビルディング

【講師】

大曽根 衛
(株式会社テルメイク)

​【研修目標】

・チームの成り立ちについて理解を深め、チームのポテンシャルを引き出していくためのマネジメントのポイントを体感的に理解する

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