現場リポート:2023年10月22日
臓器別にとらわれない幅広い診療を身につけるための診療実践コース。
今回は、実際の症例を基に消化器疾患について学びました。
便秘症や胃食道逆流症等の疾患を実際の症例を基に幅広く学べる6時間です。
慢性便秘診療のセクションでは、便秘の定義や対応について、漢方薬を含めた治療薬について学びました。症例に基づいて問題点やマネジメントを考えるグループセッションは、外来や病棟で経験しそうな症例が多く勉強になりました。認知行動療法や食事療法といった薬剤治療以外の方法について詳しく学ぶことができ、難治性の便秘症に対するアプローチの幅が広がりました。
また薬剤を開始する前に、便秘のメカニズムや治療経過について患者さんへの事前説明が重要であることを学びました。
健康診断とピロリ菌感染症についてのセクションでは、ピロリ菌除菌を中心にクイズ形式で理解を深めました。患者さんから質問されそうな内容が多く、メモを取りながら復習しました。
外来でよく出会う胃食道逆流症/機能性ディスペプシアのセクションでは、各種治療薬の比較などを学び、PPIとP-CABの使い分けについては今後の診療に役立てていきたいと感じました。
腹部エコーで指摘される肝臓・胆嚢疾患ついてのセクションでは、健康診断異常でよくみる脂肪肝や血管腫、IPMNといった疾患のガイドラインや消化器内科へ相談すべきタイミング等の内容を勉強しました。
約6時間の研修を経て、外来や病棟業務において今回学んだ内容を活かした診療を行っていきたいと思いました。グループチャットにもたくさんの質問が寄せられましたが、自身も気になっていた内容が多く非常に勉強になりました。診療に携わる方ならば必ず遭遇する消化器疾患。学んでみたい方はぜひ研修にお申し込みください。
【開催日】
2023年10月22日(日)
【テーマ】
診療実践コース:消化器
【講師】
松口 崇央
(北九州市立医療センター)
【研修目標】
消化器領域のcommonな問題に対して適切に対応できる。
偶発的に見つかる肝胆膵系の以上に対して、適切なフォローまたは専門医への相談ができる。